アクアリウム

こんにちは。もりもり先生です。

この時期はお盆で親戚の家に行く人も多いのでしょうか。

ほのぼの田舎で川釣りや虫取りなど憧れますが

東京生まれの東京育ち。虫も触れません。

昔弟が近くの用水路からザリガニを捕ってきて、水槽のメダカを全滅させたのが夏の思い出です。

用水路の水ごと入れたのでボウフラも一緒に水槽に入ってきてしまい

ザリガニはメダカを喰らい、水面では蚊が誕生し掃除機に吸われていく、

生の始まりと終わりが見える、妙なアクアリウムができたもんです。


アクアリウムといえば最近はアートアクアリウムが人気ですね。

光と音と、今は香りもあるらしいですが、それらで金魚を飾るアートの展覧会です。

水族館でもやっているところありますよね。

写真は銀座のアートアクアリウムに行った時のものです。

大きくておしゃれな水槽にたくさんの魚がふわふわ泳いでいて綺麗でした。


写真の下真ん中にある小さめの金魚鉢でも、高さ40~50cmはあったかと思います。

すごく大きいんですよ。

それで思うのは「よく床抜けないな」ですね。

水槽ってすごく重いんです。


アクアリウムはもともと、水の生態系を疑似的に作ったものをいい、

金魚だけではなく、メダカやカクレクマノミなど小さな生き物や水草を育てるので

小さいテーブル上サイズのものからあるんです。

想像しやすいのは金魚鉢でしょうか。あれはとても小さいですが、とても重いですよね。

金魚鉢(水槽)自体の重さと入っている水、砂利、ろ過装置、魚の重さがあるので当然です。


そういえば病院とかにたまに大きな水槽置いてありますよね。

あれは誰が育てているんでしょう。

ずっと病院のスタッフさんだと思っていたのですが、今回調べていたら

金魚付きでアクアリウムをレンタルしている企業がありました。それも結構な数。

大手の配送業者さんとかもやっているみたいです。

月々のお世話もやってくれるので、何も手間がかかりません。


しかし水槽を運ぶのはなかなか大変なようです。

水槽の業者さんは水槽20㎏あたり1人スタッフさんがつくそうです。

大変重くて、しかもつかみどころがなく割れやすいのでかなり緊張するとか。


どのくらい重いのでしょうか。

一般的な住宅の限界アウトかセーフかぎりぎりのサイズと言われる90cm水槽で計算してみましょう。

統一規格として横幅90cmの水槽は奥行き45cm、高さ45cmとなっているようです。

これはガラス製で40kg、アクリル製で15kgだそうです。

これに水が入ると、水槽の体積が

90cm × 45cm × 45cm = 182,250cm3 (立法センチメートル)

なので、

182,250ml (ミリリットル) ≒182L (リットル) =182kg (キログラム)

ですね。


まだ水槽に水を入れただけなのに、軽いアクリル製の水槽でも15kg+182kg=197kgと200㎏に迫っています。

これに水槽台が20㎏以上、床砂10kg以上、ろ過装置20㎏、と乗っかってきます。

対して家の床の耐荷重はというと、

建築基準法で一般住宅は1㎡ (平方メートル)あたり最低180㎏耐えられるようになっています。

水槽の底面積は

0.90m × 0.45m =0.405㎡

なので耐えられるのは 180kg × 0.405㎡ =79.785kg まで。

全然耐えられませんね。


でもこれは点で力を与えた場合の耐荷重です。

米びつでやると分かりやすいですが、

米に指を押し付けると簡単に沈み込みますが、手のひらを押し付けると手は沈み込みません。

面で力を与えるとかけている力が分散されるので、単位面積あたりの力が弱まります。

その要領で水槽の土台を大きくしたり下に何か固いものを敷いて、床面積を増やせば

もう少し重いものもいけるはず。


なのでまあ厳しいかもしれませんが、工夫すれば抜けないかも?

落ちるか落ちないかの瀬戸際としてよくある90cm 規格の水槽の重さについてでした。

小さい水槽で水草育てるだけでも十分涼しげでいいですけどね。

でも川で拾ってきた石を入れるのはやめた方がいいです。本当に。


ではまた。

もりもり先生

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