こんにちは。もりもり先生です。
梅雨が明けるのがかなり早かったですが、例年は今時期に明けますね。
梅雨の終わりを察知して成長するセミもそろそろやかましい頃です。
さて、水辺が心地い季節になると、私は橋を見に行きます。
橋は、吊り橋・桁橋・アーチ橋・斜張橋などの構造で別れていますが、
中でも好きなのは、吊り橋とアーチ橋です。
こう、引っ張ってます感が好きです。
写真は徳島県の祖谷川にかる吊り橋、通称「祖谷(いや)のかずら橋」です。
自生の「シラクチカズラ」という植物を捻り合わせて作られています。
大きさは、長さ45m、幅2m、高さ14mとなっており、
日本三奇橋の一つとして、重要有形民俗文化財に指定されています。
奇橋と言われるだけあって、間近に見ると植物のおばけの様に見えます。
風が吹くとキシキシと鳴くのも怖いです。
写真手前の柱が太いので大きく見えますが、相互通行には少し狭いなと感じます。
補強でワイヤが入っていますが、ほぼ植物で造られているので強度が目に見えず怖く、
皆さん必死にかずらにしがみつきながら渡っている様子が可愛いです。
写真の人達の多くは「わー下綺麗!」ではなく「早く進んで!」「ま、待って!」です。
年間35万人もの人が観光で訪れるため劣化が早く、3年に一度張り替えているそうです。
大学時代に橋の強度計算をしていましたが、植物のつり橋は未知数です。
吊り橋は長くなればなるほど風に揺らされやすくなり、その分強度が必要になります。
45mの長さは短いほうだと思いますが、かなり揺れました。
写真中央の柱を見ればわかるように、吊り橋で重要なのは支柱です。
小さな吊り橋なのに、とても太い支柱ですよね。
真中への荷重(重さ)がかかるほど、支柱は強い力で引っ張る必要があります。
だから吊り橋を渡るときに心の支えとなるのは、歩く面ではなく支柱のしっかり具合です。
吊り橋を渡る機会があれば、ぜひ支柱の太さに注目してみてください。
比較対象としていくつも橋を見ると楽しいですよ!(私の趣味)
高いところを渡るのに恐怖心を持つのは、そこに安全な根拠が見出せないからです。
色々な構造物を見て「これなら大丈夫」という安心感を持てれば怖くなくなるかも。
逆に「あれ、どういう構造なん・・・?」という不安になる建物も発見できて
それはそれで楽しいですよ。
身の周りの物をちょっと疑ってみるとまた新しい発見があるかもです。
それではまた。
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